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痛風の治療
痛風の治療
治療目標
痛風治療の目的は、痛風発作の痛みを改善し、炎症が落ち着いた後に血液中の尿酸値が6未満を維持できることです。治療指針
尿酸値の数値や、合併症の有無によって薬を使った治療が必要か、生活指導のみか、が決まります。*合併症:腎障害、尿管結石、高血圧、虚血性心疾患、糖尿病、メタボリックシンドロームなど
まずは痛みを抑えます
痛風発作が起こってしまったら、尿酸値を下げる薬はまだ使用せず痛風発作治療薬で患部の痛みや腫れを取り除くことに専念します。ただし、すでに尿酸降下薬を服用されている方は、中止せずそのまま継続します。 痛風発作中はできるだけ患部の安静を保ち、患部を冷やし、禁酒をこころがけます。そして、コルヒチンやNSAIDs、副腎皮質ホルモンなどの痛風発作治療薬を使用し治療します。主な痛風発作治療薬
NSAIDs
一般名 | 代表的な商品名 | 用法用量 |
インドメタシン | インテバン | 1回25mgまたは37.5mgを1日2回 |
ナプロキセン | ナイキサン | 初回400~600mg、その後1回200mgを1日3回 |
オキサプロジン | アルボ | 常容量400mg、最高量600mg |
プラノプロフェン | ニフラン | 1回150~250mgを1日3回、翌日から1回75mgを1日3回 |
コルヒチン
主な尿酸降下薬
タイプによって異なる治療薬
痛風(高尿酸血症)には3つのタイプがあり(詳細はこちら)、尿酸値を下げる治療を始める前にまずはどのタイプなのかを診断しなければなりません。(方法はこちら) タイプ毎の治療薬の特徴は次のとおりです ■産生過剰型:アロプリノール、フェブキソスタットなどの産生を抑える薬(尿酸生成抑制薬) ■排せつ低下型:ベンズブロマロンなどの排せつを増やす薬(尿酸排せつ促進薬) ■混合型:生活習慣などの背景を考慮し、薬を選択します尿酸排せつ促進薬
一般名 | 代表的な商品名 | 用法用量 | 副作用 |
プロベネシド | ベネシッド | 1日2-4回 | 溶血性貧血、再生不良性貧血、アナフィラキシー様反応、肝壊死、ネフローゼ症候群 |
ブコローム | パラミヂン | 1日1-3回 | Stevens-Johnson症候群、Lyell症候群 |
ベンズブロマロン | ユリノーム | 1日1-2回 | 肝障害 |
尿酸生成抑制薬
一般名 | 代表的な商品名 | 用法 | 副作用 |
アロプリノール | ザイロリック | 1日1-3回 | Stevens-Johnson症候群、Lyell症候群、肝障害 |
フェブキソスタット | フェブリク | 1日1回 | 肝障害 |