α-リポ酸

α-リポ酸(アルファリポ酸)とは?

 α-リポ酸(アルファリポ酸)は、別名チオクト酸と呼ばれる脂肪酸の一種で、細胞のミトコンドリア内で働く補酵素の一種です。ミトコンドリア内での熱エネルギー産生高めて、新陳代謝を高め、体脂肪の増加を抑制すると言われています。コエンザイムQ10、ビタミンC、ビタミンE、グルタチオンなどと同様に抗酸化作用を有しており、その抗酸化力はビタミンCやビタミンEの400倍とも言われています。
α-リポ酸は、レバー、ほうれん草、にんじん、トマト、ブロッコリーなどの食品に含まれていたり、人間の体内でも生成されていますが、その量はいずれも極微量です。また、α-リポ酸は年齢、特に30~40歳頃から著しく低下することが知られており、結果的に新陳代謝が少なく なり、いわゆる「中年太り」の原因となります。そこで、減少したαリポ酸を補う事で体脂肪の増加を抑え、ダイエット効果が期待できます。

 

α-リポ酸の抗酸化力

α-リポ酸は、生活習慣病や老化の原因となり、体内で発生する活性酸素の増加を抑制し、細胞の 酸化を防いでくれます。その結果、糖尿病をはじめさまざまな生活習慣病の予防となるだけでなく、肌を若く保つこと(アンチエイジング) やダイエット効果にも期待できることでも大きく注目されている成分です。ボディビルダーが体脂肪率減少を期待して α-リポ酸を注射して激しいウエイトト レーニングに励むということも知られています。

 

α-リポ酸の解毒作用(デトックス)

 α-リポ酸は重金属をキレート(包み込んで体外に出す働き)し解毒する作用があります。知らず知らずに体内に蓄積された水銀などの有機物質は、脂肪を分解しにくい体質へと変えていきますが、α-リポ酸は水銀を体外へ排出させる働き(デトックス効果)があるので、脂肪の付きにくい体質へも改善してくれます。

 

医薬品としてのαリポ酸

α-リポ酸はもともと2型糖尿病の治療薬として使用された経緯があります。医薬品として1960年代から発売され、現在日本では以下の疾患に適応があります。
①激しい肉体労働時のチオクト酸の補給
②亜急性壊死性脳脊髄炎
③騒音性および中毒性難聴
(ドイツでは糖尿病性神経障害や肝疾患の治療薬としても使用されているそうです)

 

α-リポ酸の効果

抗酸化作用
→ 糖尿病など成人病の予防
→ 美肌・アンチエイジング

デトックス(解毒)効果
→ 疲労回復

基礎代謝アップ
→ ダイエット効果  美肌・アンチエイジング

 

このような症状におすすめ

○ 肌の衰えが気になる
○ 体脂肪がきになる(加齢とともに太ってきた)
○ 身体が疲れやすい
○ 顔や手がむくむ
○ 冷え症で手足が冷たい
○ しみ・くすみが気になる

 

α-リポ酸の副作用

針を刺した部位の痛み、稀に低血糖症状(冷汗、寒さ、震え、動悸など)。
特に低血糖症に関しては、αリポ酸による『インスリン自己免疫症候群』のことで、ヒト白血球抗原DR4(DRB1*0406)を有する人がリポ酸やグルタチオンなどのチオール基(SH基)をもつ薬剤を服用した時に発症しやすいとされています。

 

当院で使用しているα-リポ酸

当院では、国内で認可された注射薬のみ使用しています。海外製のものは一切使用していません。

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